終活とは?何をする?やること・始める時期を行政書士が解説
終活とは、これからの人生や将来に備えて、 財産・医療・介護・相続・葬儀などについて 自分の希望や必要な準備を整理していく活動です。
「終活」という言葉から、 遺言書や葬儀、お墓の準備だけを イメージする方もいるかもしれません。
しかし実際には、 財産の整理、認知症への備え、 医療・介護についての希望、 遺言、亡くなった後の手続きなど、 検討する内容は幅広くあります。
この記事では、 終活とは何をするものなのか、 具体的な内容や必要性、始めるタイミング について行政書士が解説します。
目次
終活とは?
終活とは、 人生のこれからについて考え、 自分自身や家族が困らないように 必要な情報や希望を整理しておく活動です。
「人生の終わりの準備」という意味だけではなく、 今後どのように生活したいのかを 自分自身で考えるための準備 と捉えることもできます。
そのため、 終活には決まった方法や順番があるわけではありません。
年齢、家族構成、財産、 健康状態、頼れる人がいるかどうかなどによって、 必要となる準備は変わります。
「現在の生活」「認知症などで判断能力が低下した場合」 「亡くなった後」の3つに分けて考えると、 自分に必要な準備を整理しやすくなります。
遺言・任意後見・財産管理・死後事務など、 必要な準備は家族構成や現在の状況によって異なります。 「自分には何が必要なのか」という段階からご相談いただけます。
終活では何をする?代表的な6つの内容
終活で検討する内容は人によって異なりますが、 代表的なものとして次の6つがあります。
まず、自分がどのような財産や契約を 持っているのか整理します。
- 預貯金
- 土地・建物などの不動産
- 株式・投資信託などの金融資産
- 生命保険
- 自動車
- 借入金・ローン
- クレジットカード
- 携帯電話・インターネット
- 各種会員サービス・サブスクリプション
財産だけでなく、 借入金などの負債や継続中の契約 についても整理しておくことが重要です。
終活では、 亡くなった後だけではなく、 生きている間に判断能力が低下した場合についても 考えておく必要があります。
認知症などによって判断能力が低下すると、 預貯金の管理、不動産の売却、 施設入所などの契約が 難しくなる場合があります。
本人に十分な判断能力がある段階であれば、 将来に備えて 任意後見契約 などを検討することができます。
遺言・任意後見・死後事務を含む札幌の終活相談を見る →
すでに認知症などによって判断能力が低下しており、 財産管理や施設入所などの契約に支援が必要な場合には、 法定後見(後見・保佐・補助)の利用を検討することがあります。
札幌の成年後見相談を見る →自分が亡くなった後に、 財産を誰にどのように残したいのかも 終活の重要なテーマです。
特に、
- 特定の人に自宅を残したい
- 相続人以外の人に財産を残したい
- 子どもがいない
- 相続人が複数いる
- 不動産など分けにくい財産がある
といった場合には、 遺言書を作成する必要性について 検討しておくとよいでしょう。
札幌の終活・遺言相談を見る →
将来、 病気や認知症などによって 自分の意思を十分に伝えることが 難しくなる可能性もあります。
そのため、 元気なうちから医療や介護について 自分の考えを整理し、 必要に応じて家族や支援者と 共有しておくことも終活の一つです。
例えば、
- できる限り自宅で生活したいか
- 施設への入居についてどう考えているか
- 医療やケアについてどのような希望があるか
- 緊急時に誰へ連絡してほしいか
葬儀や納骨について希望がある場合には、 あらかじめ整理しておくこともできます。
- 葬儀の規模・形式
- 連絡してほしい人
- お墓・納骨堂
- その他の納骨方法
希望を書き残すだけでなく、 実際に手続きをする家族や支援者へ その希望を伝えておくことも重要です。
亡くなった後には、 相続以外にもさまざまな手続きが発生します。
- 葬儀・火葬
- 納骨
- 病院・施設の精算
- 賃貸住宅や施設の退去
- 家財の整理
- 電気・ガス・水道などの契約終了
- 携帯電話など各種契約の解約
頼れる家族がいない場合や、 家族へ負担をかけたくない場合には、 死後事務委任契約 を検討する方法もあります。
「遺言だけ作ればよいのか」 「認知症への備えも必要なのか」 「亡くなった後の手続きを誰に頼めばよいのか」 といった段階から整理します。
終活をするメリット・必要な理由
終活を行う目的は、 単に亡くなった後の準備をすることではありません。
エンディングノートと遺言書は違う
終活を始める際に、 エンディングノートを利用する方法があります。
エンディングノートには、 財産、医療・介護、葬儀、 家族へのメッセージなどを 自由に記載することができます。
自分の情報や希望を整理するという意味では、 終活の入口として利用しやすい方法です。
エンディングノートに 「自宅を長男に相続させたい」 と書いただけで、 通常、遺言書と同じ法的効力が 生じるわけではありません。
財産の承継について法的な効力を持たせたい場合には、 法律上の方式に従った遺言書の作成を検討します。
終活はいつから始める?
終活を始める年齢に明確な決まりはありません。
「60歳になったら始める」 「定年後に始める」 と決まっているわけでもありません。
むしろ重要なのは、 自分自身で将来について考え、 希望を決められるうちに始めること です。
元気なうちから始めるメリット
終活の中には、 本人に十分な判断能力があることが 重要になるものがあります。
例えば任意後見契約は、 本人に十分な判断能力があるうちに 将来の支援について契約しておく制度です。
また遺言についても、 本人の意思に基づいて 適切に作成する必要があります。
自分の希望を自分で決められるうちに、 少しずつ整理しておくことが重要です。
終活は何から始めればいい?
終活ですることは多いため、 「具体的に何から手をつければいいのか分からない」 という方も少なくありません。
その場合は、
- 自分の希望
- 財産・契約関係
- 認知症への備え
- 遺言・相続
- 医療・介護
- 亡くなった後の手続き
という順番で一つずつ整理すると 分かりやすくなります。
終活は何から始める?最初にやること6ステップ →
おひとりさまの終活では「誰に頼むか」も重要
身近に頼れる家族がいない場合には、 自分の希望や財産を整理するだけではなく、 実際に誰が必要な手続きを行うのか まで考えておくことが特に重要です。
例えば、
- 判断能力が低下した後の財産管理
- 入院・施設入所に関する手続き
- 亡くなった後の葬儀・納骨
- 住居・施設の退去
- 各種契約の解約
- 財産を誰へ残すか
などについて、 元気なうちから準備しておくことを検討します。
おひとりさまの認知症・終活対策を見る →
終活で使われる主な制度・契約
終活では、 目的に応じてさまざまな制度や契約を 検討することがあります。
現在の生活、判断能力が低下した後、 亡くなった後というそれぞれの段階で、 必要となる制度や契約は異なります。
札幌の終活相談ページを見る →
終活について詳しく知りたい方へ
すでに相続が発生している方へ
このページでは、 ご本人が元気なうちから行う 終活について解説しています。
すでにご家族が亡くなっており、 相続人調査、戸籍収集、 遺産分割協議書、預貯金や自動車などの 相続手続きを進めたい場合には、 相続手続きのページをご確認ください。
まとめ|終活は将来のために自分の希望を整理すること
終活とは、 単に葬儀やお墓を準備することではありません。
財産、認知症への備え、 遺言・相続、医療・介護、 葬儀・納骨、亡くなった後の手続きなどについて、 自分がどうしたいのかを整理し、 必要な準備をしていくこと が終活です。
すべてを一度に決める必要はありません。
まずは現在の財産や契約、 頼れる人、自分の希望を書き出し、 必要なものから一つずつ準備していきましょう。
札幌で終活についてお悩みの方へ
行政書士トリキ法務事務所では、 公正証書遺言、任意後見、 財産管理等委任、死後事務委任など、 将来に備えるためのご相談に対応しています。
「何から始めればよいか分からない」 「自分にはどの制度が必要なのか分からない」 という段階からご相談いただけます。
相談内容や対応する手続きについては 札幌の終活相談ページ もご確認ください。

