自動車ローン完済後の所有権解除|必要書類・手続きを行政書士が解説
自動車ローンを完済した後に車検証を確認すると、 所有者がローン会社や自動車販売店のまま になっていることがあります。
ローンを払い終わっても、 車検証上の所有者が 自動的に自分へ変更されるわけではありません。
車検証上の所有者を ローン会社・販売店などから 現在の使用者本人へ変更する手続きを、 一般に「所有権解除」と呼びます。
- 自動車ローン完済後の所有権解除とは何か
- ローンを完済すれば自動的に自分名義になるのか
- 所有権解除に必要な書類
- ローン会社から書類を取り寄せる方法
- 引っ越して住所が変わっている場合の手続き
- 車庫証明が必要になるケース
- ナンバープレートが変わるケース
- 売却・廃車を予定している場合の注意点
「ローンは払い終わったのにローン会社名義のまま」
「所有権解除の書類が届いたけれど、この後が分からない」
「引っ越して車検証も昔の住所になっている」
という場合もご相談ください。
現在の車検証とお手元の書類を確認し、 必要となる登録手続きを整理します。
目次
- 1 自動車の「所有権留保」とは?
- 2 ローンを完済すれば自動的に自分名義になる?
- 3 所有権解除は必ずしないといけない?
- 4 所有権解除に必要な書類
- 5 所有権解除の書類はどうやってもらう?
- 6 所有権解除と通常の名義変更は何が違う?
- 7 引っ越して車検証の住所が昔のままの場合
- 8 所有権解除と住所変更を同時にする場合
- 9 所有権解除に車庫証明は必要?
- 10 所有権解除でナンバープレートは変わる?
- 11 ナンバーが変わる場合は封印も確認
- 12 ローン完済後にすぐ車を売却したい場合
- 13 ローン完済後に廃車したい場合
- 14 所有権解除の手続きの流れ
- 15 所有権解除を自分ですることはできる?
- 16 行政書士へ所有権解除を依頼する場合
- 17 所有権解除でよくある質問
- 18 関連する自動車手続き
- 19 まとめ|ローン完済後はまず車検証の所有者を確認
- 20 札幌でローン完済後の所有権解除をご依頼の方へ
自動車の「所有権留保」とは?
自動車をローンで購入した場合、 車検証上の所有者が ローン会社や自動車販売店になっていることがあります。
所有者
ローン会社・販売会社などが 登録されている場合があります。
使用者
実際に車を購入し、 使用している本人が登録されている場合があります。
このように、 ローンの支払いが完了するまで 車両の所有権をローン会社等に残しておく仕組みを、 一般に所有権留保といいます。
所有者・使用者ともに自分になっている場合には、 通常、ローン完済を理由とする 所有権解除は必要ありません。
ローンを完済すれば自動的に自分名義になる?
自動的には変更されません。
ローンを完済しても、 車検証上の所有者が ローン会社・販売店等のままになっている場合があります。
この場合には、 ローン会社・販売店等から 所有権解除に必要な書類を取得し、 運輸支局等で所有者を変更する移転登録 を行います。
完済後は一度、車検証の所有者欄を確認してください。
所有権解除は必ずしないといけない?
ローン完済後、 すぐに所有権解除をしなかったからといって、 直ちに車を使用できなくなるわけではありません。
ただし、 車検証上の所有者が ローン会社や販売店のままの場合、 将来の手続きで 所有者側の書類が必要になることがあります。
例えば、
- 車を売却するとき
- 家族などへ譲渡するとき
- 廃車するとき
- その他、所有者の関与が必要な登録をするとき
などです。
所有権解除に必要な書類
普通自動車の所有権解除では、 大きく分けて、
- 現在の所有者(ローン会社・販売店等)から取得する書類
- 新しい所有者となる本人が準備する書類
があります。
ローン会社・販売店側から取得する主な書類
| 書類 | 内容 |
|---|---|
| 譲渡証明書 | 現在の所有者から 新しい所有者へ自動車を譲渡することを 証する書類です。 |
| 印鑑証明書等 | 現在の所有者である ローン会社・販売店側から 所有権解除に必要な書類として交付されます。 |
| 委任状 | 移転登録を行うために 現在の所有者側から交付される書類です。 |
自分で準備する主な書類
| 書類 | 内容 |
|---|---|
| 印鑑証明書 | 新しい所有者となる本人のもの。 通常、発行後3か月以内のものを準備します。 |
| 委任状 | 行政書士など代理人へ 登録手続きを依頼する場合に準備します。 |
| 自動車検査証(車検証) | 現在の車検証を使用します。 |
| 申請書 | 移転登録の申請に使用します。 |
| 手数料納付書 | 登録手続きに使用します。 |
ローン会社や販売店から 譲渡証明書・委任状などが届いたものの、 「この後どうすればいいか分からない」 という場合もご相談ください。
車検証と届いた書類を確認し、 必要な移転登録を行います。
所有権解除の書類はどうやってもらう?
所有権解除に必要な書類は、 現在の車検証上の所有者となっている ローン会社・販売店等へ請求します。
一般的には、 ローンが完済していることを確認したうえで、 所有権解除書類の発行手続きを行います。
会社によっては、
- 車検証の写し
- 本人確認書類
- 完済を確認できる書類
- 所定の所有権解除依頼書
などの提出を求められることがあります。
まず現在の車検証を確認し、 所有者欄に記載されている会社を確認してください。
所有権解除と通常の名義変更は何が違う?
「所有権解除」という名前から 特殊な自動車登録のように見えますが、 普通自動車では 所有者を変更する移転登録 として手続きを行います。
| ケース | 現在の所有者 | 新しい所有者 |
|---|---|---|
| 所有権解除 | ローン会社・販売店等 | 現在の使用者本人など |
| 通常の個人間売買 | 車を売る個人 | 車を買う個人 |
普通自動車の名義変更全体については、 札幌の車の名義変更|必要書類・費用・手続き をご確認ください。
必要書類を詳しく確認したい場合は、 車の名義変更に必要な書類|旧所有者・新所有者別に解説 も参考にしてください。
引っ越して車検証の住所が昔のままの場合
ローンを組んでから引っ越しをして、 車検証の使用者住所が以前の住所のまま になっているケースがあります。
この場合には、 現在の住所と 車検証に記録されている住所の状況によって、 住民票などの追加書類が必要になることがあります。
複数回引っ越している場合には、 現在の住民票だけでは 住所のつながりを確認できないこともあります。
その場合には状況に応じて、 住民票の除票や戸籍の附票など を使用して住所のつながりを確認します。
所有権解除と住所変更を同時にする場合
所有権解除と同時に、 車検証の住所変更も必要になるケースがあります。
例えば、 車を購入したときは札幌市内に住んでいたものの、 その後別の住所へ引っ越し、 車検証の住所変更をしていない場合です。
この場合は、 単純な所有権解除だけではなく、
- 住所変更に関する書類
- 使用の本拠の確認
- 車庫証明の要否
- ナンバー管轄の変更の有無
なども確認します。
所有権解除に車庫証明は必要?
ローン会社・販売店から 現在の使用者本人へ所有者を変更するだけで、 使用の本拠の位置や保管場所に変更がない場合には、 新たな車庫証明が不要となるケースがあります。
一方、 所有権解除と同時に引っ越し等を行い、 使用の本拠や保管場所が変わる場合には、 車庫証明が必要になることがあります。
所有権解除だけ
使用の本拠・保管場所に変更がなければ、 新たな車庫証明が不要となる場合があります。
住所・保管場所も変更
新しい使用の本拠・保管場所について 車庫証明が必要になる場合があります。
札幌市の車庫証明については、 札幌市の車庫証明|必要書類・申請方法・費用 をご確認ください。
所有権解除でナンバープレートは変わる?
所有権解除をしたからといって、 必ずナンバープレートが 変わるわけではありません。
所有権解除だけを行い、 使用の本拠やナンバー管轄に変更がなければ、 通常は現在のナンバープレートを使用します。
一方、 住所変更等を同時に行い、 使用の本拠を管轄する運輸支局等が変わる場合には、 ナンバープレートの変更が必要になることがあります。
管轄変更なし
基本的には現在のナンバープレートを そのまま使用します。
管轄変更あり
新しい管轄のナンバープレートへ 変更する必要があります。
ナンバーが変わる場合は封印も確認
普通自動車で ナンバープレートを変更する場合には、 後面ナンバープレートへの 封印が必要です。
対象となる手続きでは、 行政書士による 出張封印を利用できる場合があります。
札幌での出張封印については、 札幌の出張封印|ナンバー変更・封印を行政書士が対応 をご確認ください。
「ローン完済後に引っ越している」
「車検証が昔の住所のまま」
「車庫証明が必要か分からない」
「ナンバー変更まで必要なのか分からない」
という場合もご相談ください。
現在の車検証を確認し、 所有権解除だけでよいのか、 住所変更・車庫証明・ナンバー変更まで必要なのかを 整理します。
ローン完済後にすぐ車を売却したい場合
ローンを完済した後、 車を買い替えたり、 中古車買取店等へ売却したりすることもあります。
このとき、 車検証上の所有者が ローン会社・販売店等のままであれば、 所有権解除に必要な書類 が必要になります。
売却先の販売店等が 所有権解除を含めて 登録手続きを行う場合もあります。
近いうちに売却する予定がある場合には、 先に売却先へ 「所有者がローン会社・販売店のままである」 ことを伝え、 必要な手続きを確認すると効率的です。
ローン完済後に廃車したい場合
ローン完済後に 車を使用せず廃車する場合にも、 車検証上の所有者が ローン会社・販売店等のままであれば、 所有者側の書類が必要になります。
車の状況によって、 一時抹消登録・永久抹消登録など 必要な手続きが異なります。
普通自動車の廃車については、 普通自動車の廃車手続き|一時抹消・永久抹消を解説 をご確認ください。
所有権解除の手続きの流れ
所有権解除を自分ですることはできる?
必要書類がそろっていれば、 ご自身で所有権解除の登録手続きを 行うこともできます。
ただし、 次のようなケースでは 確認事項が増えます。
- 所有権解除書類の取得方法が分からない
- 車検証の住所が現在と違う
- 複数回引っ越している
- 所有権解除と住所変更を同時にしたい
- 車庫証明が必要
- 管轄が変わりナンバー交換が必要
- 売却・廃車も予定している
- 平日に運輸支局へ行く時間がない
まず現在の車検証と ローン会社等から届いた書類を確認して、 必要な手続きを整理するとスムーズです。
行政書士へ所有権解除を依頼する場合
行政書士へ依頼することで、 車検証や所有権解除書類を確認し、 必要な登録手続きを整理したうえで 申請を進めることができます。
特に、 ローン会社から書類は届いたけれど、 この後の手続きが分からない という場合には、 届いた書類と車検証を確認して 必要な移転登録を進めます。
住所変更を伴う場合には、 車庫証明やナンバー変更なども あわせて確認します。
所有権解除でよくある質問
Q. ローンを完済すれば自動的に自分名義になりますか?
Q. 所有権解除とは何ですか?
Q. 所有権解除書類はどこでもらえますか?
Q. ローン会社から書類が届きました。あとは何をすればいいですか?
Q. 所有権解除に車庫証明は必要ですか?
Q. 所有権解除でナンバーは変わりますか?
Q. ローン完済後に引っ越しています。
Q. すぐに車を売る予定でも、一度自分名義にする必要がありますか?
Q. ローン完済後に廃車したい場合は?
Q. 行政書士に所有権解除だけ依頼できますか?
関連する自動車手続き
まとめ|ローン完済後はまず車検証の所有者を確認
自動車ローンを完済しても、 車検証上の所有者が 自動的に自分へ変更されるわけではありません。
車検証の所有者が ローン会社・販売店等になっている場合には、 所有権解除書類を取得し、 自分名義への移転登録を行います。
まず確認するのは、 現在の車検証の「所有者」です。
また、 ローン完済後に引っ越している場合や、 売却・廃車を予定している場合には、 単純な所有権解除とは 必要な手続きが異なることがあります。
現在の車検証・現在の住所・今後の予定を確認してから 手続きを進めるとスムーズです。
札幌でローン完済後の所有権解除をご依頼の方へ
「ローンを完済したのにローン会社名義のまま」
「所有権解除書類が届いたが、この後が分からない」
「平日に運輸支局へ行けない」
「引っ越して車検証が昔の住所のまま」
という場合もご相談ください。
現在の車検証と ローン会社・販売店から届いた書類を確認し、 必要な登録手続きを整理します。
住所変更を伴う場合には、 車庫証明・住所変更・名義変更・ 対象となる場合のナンバー変更や出張封印まで まとめてご相談いただけます。


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