建設工事の種類

2種類の一式工事(土木と建築)

土木一式工事

土木系の建設工事の中で、原則として元請業者の立場で総合的な企画、指導、調整の下に土木工作物を建設する工事であり、複数の下請業者によって施工される大規模かつ複雑な工事をいいます。
具体的には、橋梁、ダム、トンネル、高速道路、鉄道軌道、区画整理などが該当します。

建築一式工事

建築系の建設工事の中で、原則として元請業者の立場で総合的な企画、指導、調整の下に土木工作物を建設する工事であり、複数の下請業者によって施工される大規模かつ複雑な工事をいいます。
具体的には、建築確認を必要とする規模の建物の新築工事や増改築の工事が該当します。

27種類の専門工事

専門工事は、以下の27種類に細分化されています。

大工工事鉄筋工事熱絶縁工事
左官工事舗装工事電気通信工事
とび・土工・コンクリート工事しゅんせつ工事造園工事
石工事板金工事さく井工事
屋根工事ガラス工事建具工事
電気工事塗装工事水道施設工事
管工事防水工事消防施設工事
タイル・れんが・ブロック工事内装仕上工事清掃施設工事
鋼構造物工事機械器具設置工事解体工事

建設業の許可区分(一般・特定)

建設業許可には、一般建設業の許可と特定建設業の許可があります。
「特定建設業許可」が必要になるのは、発注者(施主)から直接工事を受注する元請業者が、工事の全部または一部を下請に出す場合で、下請に出す請負金額の総額が以下の該当する場合です。

  • 7,000万円以上(消費税込)となる場合(建築一式工事)
  • 4,500万円以上(消費税込)となる場合(建築一式工事以外の工事)

まとめ

建設業の許可には、工事の種類に合わせて29業種の許可があります。どの業種の許可が必要になるかは工事の件名ではなく実態で判断します。もし、判断に迷ったら行政書士にご相談ください。

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